海やプールに入ったあとは髪の毛がパサパサ、ギシギシ。ケアに困った経験がある人は多いのではないでしょうか。
●海水、プールの水を消毒するための塩素、また、日光が髪の傷みの原因です。
髪の表面は、内側の水分とタンパク質を保護するために、キューティクルという成分で覆われています。キューティクルの面がきれいだと艶のある髪の毛に。
海水は、弱アルカリ性でキューティクルをはがしやすく、そうなると髪の内側の水分やタンパク質が流出します。塩素も付着するとキューティクルをはがしやすくし、また、色素を漂白する作用があります。水泳をやっている人が、髪の毛が明るくなってしまうのがそのせいです。
これらが原因で、髪が海水やプールの水につくと乾燥してツヤがなくなり、パサパサした手触りになる、脱色しやすくします。
紫外線が肌の日焼けやシミなどのダメージのもととなるように、髪にも悪影響を及ぼします。紫外線を浴びると、髪の成分であるタンパク質がダメージを受けるため、乾燥、強度の低下、表面のパサつき、色素やツヤがなくなる、枝毛や切れ毛などの傷みが現れます。
なるべく髪が水につかず、紫外線に触れる量が少なくなるようにまとめるのがオススメです。濡れたときはこまめにタオルで拭いて、濡れたまま放置しないというのが大事になります。
さらに、髪用の日焼け止めスプレーや紫外線予防の洗い流さないトリートメントでケアをするのもいいでしょう。
ギシギシ、パサパサした髪はどうシャンプーする
完全に濡れないようにするのは難しいかもしれません。
海やプールからあがった後には、どのようにケアをすればいいの?
すぐに、シャワーで付着した塩分や塩素、汚れなどを洗い流しましょう。髪全体を十分に流してから、シャンプーをします。このとき、傷んだ髪や頭皮に刺激を与えないようにぬるま湯で、普段よりもやさしく洗いましょう。
《ポイント》
手のひらでシャンプーを泡立て、1度目は髪を、2度目は頭皮をもむように、シャンプーを2度してください。髪や頭皮への負担が少ないアミノ酸系のシャンプーを使うのがオススメです。
ダメージが強くて髪がからまるときは、そのままゴシゴシと洗うと髪が傷みやすいので、先にトリートメントを塗って洗い流し、まずは指の通りをよくしてから、シャンプーをしてください。
シャンプーの泡が残らないようによく洗い流してから水気を切り、ダメージヘア用のトリートメントをしっかり傷んだ毛先にもみこむように塗ります。時間をおくとよりいいです。
他に、髪を洗った後は濡れたままで放置せず、タオルで髪をはさんで両手のひらでパンパンとたたくように水気をしっかりタオルに吸い取らせます。髪の毛どうしを擦り合わせると髪に負担がかかりキューティクルが剥がれてしまいます。髪の毛はデリケートなのです。
また、ドライヤーをする前後に保湿や補修成分が含まれている洗い流さないトリートメントを塗って、うるおいを与えてあげましょう。
目次
■まとめ
海水やプールで髪を傷めないためには、
- なるべく水につけないように髪を束ねる
- 日焼け止めスプレーや帽子で紫外線から髪を守る
- あがった後はすぐに洗い流して2度シャンプー
- 髪をしっかり乾かして洗い流さないトリートメントを塗る
などの、予防とアフターケアが欠かせないということです。
海やプールに行くときはおもいっきりあそんで、その後はしっかりケアをしてもらうと髪の毛のダメージも最小限に抑えられます。