髪質はずっと同じというわけではなく、年齢を重ねる毎に細くなったり今までなかったくせが出始めたりもします。また、ホルモンバランスも影響してくるので、様々な要因で髪は変化してきます。
この記事では、そんなクセがお悩みの方をカットでまとまりやすくカットをしたお客様の事例をご紹介します。
くせ毛&エイジング毛のお悩み
【before】
くせが強めでまとまりにくいのがお悩み。サイドは広がりやすいが、トップはエイジング毛でボリュームが出にくいことも。耳周りはスッキリ、襟足はタイトに。乾かすだけで簡単にスタイリングができるショートにカットをします。
【after】
今回は耳周りから襟足にかけては短めにカットをしました。刈り上げをしないギリギリの長さにすることで、短くても毛に流れができ柔らかい質感に。特に襟足は長くなるとハネやすいので、毛先を軽くしす義ないのがポイント。伸びてきてもまとまりやすい襟足になります。
トップはくせで毛先が動いてしまうなら、そのくせを活かすカットでまとまりやすさをつくります。くせは湿度に影響されやすいので動いても、おさまってもどちらでもいいように重さを調整。エイジング毛で細くなってきている部分は、特に梳かずにボリュームが出やすい長さにカット。
【スタイリング】
襟足はおさえながら後ろから前に乾かすイメージで。ハチ上はボリュームを出すように根元を起こすように乾かします。トップが乾きやすいならトップから乾かすのがおすすめです。仕上げにワックスを揉み込むことで乾燥とスタイルがキープします。ボリュームが出にくいトップにつけすぎると重くなりボリュームダウンにつながるので、付ける量には注意が必要です。
※オイル系はぺたんこになる場合があるので、乾燥やパサつきが気になるなら毛先だけにつけるのがおすすめです。
襟足が上手くまとまらないのがお悩み
【before】
全体的にバランスが下にきて、重くなっている印象に。くせはそれほど強くはないのですが、襟足の生え方にくせがあるためおさまりが悪くなりがち。長くしていると隠れるので気にならないのですが、短くショートにしたいというオーダーなので、生え癖に合わせてカットをしておさまりのいい襟足をつくります。
【after】
バックのシルエットがバランスよく見えるように、後頭部は丸みを出し襟足はタイトに。くせが出やすい襟足もカットでおさまりよくなります。
【スタイリング】
スタイリングはボリュームを出したい根元はしっかりおこしてドライ。おさえたい襟足は手で根元をおさえながら、首に沿わせるようにドライ。何もつけなくてもまとまりますが、オイルやバーム、ワックスをつけてスタイリングもOK。
毛量が多く広がりやすいのがお悩み
【before】
毛量が多めのため、広がりやすいのがお悩み。そのためすいて毛量を軽くすることか多かったよう。要望は短くしたいとの事ですが、短くすると広がりやすくなるため、短くても広がりにくいスタイルにします。
【after】
襟足の長さは結べないくらいに短く、毛量が多めの方は段を入れると膨らみやすいので、ほぼ入れずに短くカット。膨らみやすい方は、膨らむことで自然と段が入っているように見えるので、おさえたい箇所は軽くして、デザインをつくっていきます。今回は襟足部分は多めにすいてシルエットをつくりました。
ポイントは短くしすぎず、量感調整で丸みとバランスを作ること。多いからと言って軽くしすぎると毛先がパサつき、よけいに膨らむことがあるので、オーダーするときは軽すぎないように注意です!
【スタイリング】
膨らみやすい方はオイル系など重めのスタイリング剤をつけることで、ボリュームダウンと乾燥防止になります。つけるときは内側メインに。表面は手に残ったのを付ける程度にします。内側についていないと、いくら表面についていても時間が経つとすぐに膨らんでしまいます。
乾かすときは上から温風をあてて乾かし、冷風でおさえるとボリュームダウンになります。
気になるくせはカットの仕方次第で、活かしたりカバーしたりすることが可能です。ただ、どのスタイルでもできるわけではありません。髪質や普段のスタイリング方法に合わせて、なるべく乾かすだけで簡単にスタイリングできる髪型をご提案したいと考えています。くせ毛がお悩みの方や、自分に合う髪型が分からないという方はご相談下さい。できるかぎり共有しながら一緒にヘアスタイルを考えていきましょう。